「寝不足はお肌の大敵」と聞いたり言ったりしたことはありませんか？
実際、睡眠時間が十分に取れていないと、目の下にクマができやすくなったり、顔の印象がくすんで見えたり、メイクのりが悪くなったりするものです。
本当に、睡眠と肌の状態に関係があるのでしょうか？
今回は、睡眠が肌にどのような影響を及ぼしているのかみていきたいと思います。
「睡眠中」、体の中で何が起こってる？
睡眠中、体は日中活動している時とは違う状態になっています。
睡眠の主な役割は以下のようなものがあります。
① 血管を弛緩して全身をリラックス
日中の活動時には、ストレスや緊張で血管も収縮した状態が続きます。血圧が上がり、脈拍が高くなったりと、全身が「スイッチＯＮ」になった状態です。
それが、睡眠時には体をじっと動かさない状態になり、「スイッチＯＦＦ」の状態になります。
脈拍もゆっくりとなり「血管が弛緩」した状態になり、血液の流れがスムーズになり
全身の細胞に必要な栄養などを届けやすい状態へとリセットされていきます。
血管の緊張と収縮が1日を通じてバランスが取れることで、血圧の維持をはじめ、冷えの解消や、全身の正常な働きの維持がされやすくなります。
② 成長ホルモンなどのホルモン分泌
「寝る子は育つ」の元になったかどうかは定かではありませんが、睡眠時には体が寝て
いても無意識のうちに様々なホルモンが分泌されています。「成長ホルモン」もその一つ。子どもの頃は、文字通り体の成長に役立ちますが、大人になってからも成長ホルモンは体にとって不可欠です。
代謝促進、脂肪燃焼、肌の潤い維持、肌の修復や再生、免疫維持など体を若々しく保つために働いています。
③ 記憶の整理・脳疲労の回復
睡眠時には、脳内で記憶の整理や定着が行われます。また、脳に蓄積してしまう脳疲労物質「アミロイドβ」という老廃物の排出を睡眠時に行っています。
睡眠が十分でないと、この老廃物の排出がうまくいかず、日中頭がボーっとしたり集中力が低下したりします。
目のクマ・くすみ・カサカサは老け見えの原因に
肌の印象が老けて見えてしまう「目のクマ・くすみ・カサカサ」の原因となるのは、
主に
・血行不良
・老廃物の蓄積
・代謝低下による色素沈着
・乾燥
が挙げられます。
これらの原因に拍車をかけているのが「睡眠不足」で、
本来睡眠時に、「血行促進」「代謝リズムの安定」「潤い維持」が行われることで
目のクマ・くすみ・カサカサのない肌を維持できるはずですが、
短い睡眠や、不安定な睡眠のように、質の良くない睡眠を続けていると
慢性的に「肌の回復・修復」が出来ない状態となってしまいます。
「美肌」に関与する「ホルモン分泌」は良質な睡眠で変化する！？
睡眠の役割のうちでも、今回注目したいのは「成長ホルモン」分泌です。
成長ホルモン分泌を司っているのが「自律神経」ですが、自律神経は意識してコントロールすることができず、睡眠時など無意識の時にも働いている神経です。
体のバランスを安定的に保つために働いています。
日中浴びた紫外線からの修復や回復、肌のターンオーバーを整える代謝促進、乾燥を防ぐために潤い成分を分泌するなど、「成長ホルモン」の正常な働きを維持するためには
「自律神経」を整えることが大切です。
自立神経には、交感神経と副交感神経があり、この２つのバランスを整えるには
「副交感神経」が優位になることが必要です。
そして、「副交感神経」が優位になるのが「睡眠時」なのです。
つまり、睡眠を正しく取ることで「成長ホルモン」が分泌されやすくなり、結果的に
「美肌」づくりにプラスに働きます。
睡眠で自立神経・血流を整えて若見え肌へ
「寝不足はお肌の大敵」。
ここまで見てきたように、睡眠の役割が、目のクマ・くすみ・カサカサの原因と
密接につながっていることがわかります。
スキンケアや食生活などによる美肌づくり、若々しい肌印象づくりに、
「良質な睡眠」をプラスすることを意識してみましょう。
ホルモン分泌や血流から整える睡眠による美肌づくりは、体全体を整えながら内側から肌を育てる「インナービューティーケア」としておススメです。
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