健康食材としてここ数年で浸透してきたものに「黒食材」があります。
特に「発酵」などによって本来の栄養価を高める
「黒にんにく・黒しょうが・黒たまねぎ」は人気も高く目にする機会も増えています。
では、これらの黒食材がどのように体に働きかけてくれるのかをご紹介したいと思います。
「黒」は「発酵」の証
「黒にんにく・黒しょうが・黒たまねぎ」などの黒食材の「黒」は、元々の食材を発酵させることによって黒っぽくなっていく色のことです。
健康や美容で注目される「発酵食品」となるのですが、一般的によく食卓に上がるものとはちょっと違います。
「発酵食品」は腸内の善玉菌を増やすために摂ると良いとされる食品で、
乳酸菌やビフィズス菌などを含むことで、腸内環境を善玉菌優位に保ち、
免疫細胞や腸の蠕動運動や代謝を調整してくれる重要な成分です。
発酵させる前の、にんにく・しょうが・たまねぎも、体にプラスに働く成分を含み、血液サラサラや、代謝アップや、活力アップに役立つ食材ですが、
「発酵」させることによってそれぞれの栄養価がさらに魅力的に高まることがわかってきたのです。
「黒にんにく」の栄養成分
元気食材として古くから食されてきたにんにく。
にんにくには、ビタミンB１の吸収を助け滋養強壮に役立つ「アリシン」が含まれるほか、
代謝促進、血流アップ、血管の健康維持などに必要な成分が含まれています。
それを1ヶ月ほど発酵熟成させることによって、
「アルギニン」「ポリフェノール」「アミノ酸」が増加します。
通常のにんにくの約3倍にもなるというアルギニンは、滋養強壮やコラーゲン生成、免疫などに働きかけ、体の内側から美と健康を力強くバックアップしてくれます。
また細胞老化の原因となる酸化を抑制してくれるポリフェノールを豊富に含むことで、
悪影響を及ぼす細胞の繁殖を予防したり、老け見えの原因となる肌悩みの予防にも役立ちます
「黒しょうが」の栄養成分
体を温めるポカポカ食材として知られる「しょうが」。
ポカポカになるのは、しょうがに含まれる「ジンゲロール」という成分のおかげですが、
ジンゲロールは熱が加わることによって「ショウガオール」という成分に変化し、より体を温めるのに役立ちます。
生のしょうがに比べて約50倍にもなるとされています。
体が温まりやすくなることで、燃焼アップ、免疫アップ、血流アップが期待できます。
「黒たまねぎ」の栄養成分
たまねぎには、血圧や老化に関与する、「アリシン」「ケルセチン」などが含まれていて、
血液サラサラ食材としても人気があります。
それを皮ごと発酵させてできる「黒たまねぎ」は、発酵過程で増加する「シクロアイリン」や「ポリフェノール」をはじめ、多くの栄養成分が高まります。
シクロアイリンは血管中のドロドロを予防し、深刻な病気の予防に役立ちます。
通常のたまねぎの約30倍に増加するとされています。
またケルセチンを含むポリフェノールも、より増加することで体内の老化を予防し、細胞の健康を維持してくれます。
上手に「黒食材」を取り入れよう
最近では、ご家庭でも黒にんにくづくりなどにチャレンジする方もいらっしゃるようですが、
手間ひまがかかり、だんだん面倒くさくなるなんてことも…。
どんなに良い食材も、一過性のものでは体の変化が中々実感できません。
原材料にこだわったサプリメントなどで、上手にプラスして、継続的に体の内側から元気とキレイを手に入れましょう。
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