想像を超える暑さに体調管理が難しい今夏。
血液さえも煮えているのでは?と思ってしまうほどです。。。
熱中症や夏バテのみでなく、生活習慣病予防の観点から真夏の暑さはどのように影響するのでしょうか。
今回は「血糖値」への影響について見ていきたいと思います。
「血糖値」が高くなる条件とは?
ごはんやパンやパスタなど糖質を含む食事によって体内に取り入れられた糖は、消化分解されてブドウ糖(グルコース)となり、血液中へと入っていきます。
そのグルコースが膵臓から分泌されるインスリンによってエネルギーへと変換され活用されます。
ところが、過剰に摂取された糖質がグルコースとして血液中に吸収されると、インスリンの働きが追い付かずに、血液中のグルコース濃度が高くなってしまうのです。
この状態が「高血糖」となります。
血糖値が高い状態が続くと、中性脂肪が増えやすく、血管の健康状態も維持しにくくなります。
夏の暑さで高血糖リスクが高まる⁉︎
暑い夏は何となく食欲も低下して、汗もたくさんかきやすくなるため、
食べる量よりもエネルギー消費量の方が多くなっていると感じ、過剰な糖が体内に蓄積されることが少ないような気になります。
ところが実際には気をつけるべき要素が多いのが夏なのです。
① 素麺など手軽な麺類を食べがち
夏の風物詩でもある素麺は、暑い夏に食べやすく手軽に調理できることもあって、食卓に上がる機会が増えてきます。
それ以外にもうどんなどの麺類や、ごはんなどの主食を中心にお腹を満たし、副菜が少ない献立が増えがちです。
これらの主食の主な栄養素は糖質です。
お手軽で食べやすく、満腹になる反面、糖質過多へのリスクが潜んでいるのです。
② 野菜不足など食事のバランスが乱れがち
手軽に食事を済ませたり、食欲不振で食事量が減ると、不足してくるのが野菜などに含まれる食物繊維です。
腸内の健康維持、老廃物の排泄に役立つだけでなく、血糖値を穏やかに保つためにも必要な食物繊維が不足すると、食後血糖値の急上昇など血管リスクの原因にもなるので要注意です。
③ アイスやジュースなどの摂取が増える
暑い季節に口にする機会が増えるアイスや冷たいジュース。
アイスやジュースには砂糖がたっぷり含まれています。熱中症予防や水分補給に、と摂り過ぎてしまうと糖質過多に直結します。
④ ビールなど糖質を含むアルコール量が増える
一日汗をかいた後に美味しく飲めるビール。夏場にはビールの飲酒量も増えます。
その他のアルコール類もついつい量が増えがちに。
アルコール飲料にも糖質は多く含まれていて、一緒に食べるおつまみにも糖質が多い場合があります。
夏のアルコール摂取には、量に気をつけたり、おつまみを工夫するなど上手な付き合い方がポイントです。
⑤ 代謝が低下する
たくさんの汗をかくため代謝が高まっているような気がしますが、
実は逆です。
冬場のように体が冷える時期に体温を高める方がエネルギーを使うので、
外気温が高く内側からのエネルギーに頼らなくてもいい夏は、意外と代謝が低いのです。
ちなみに汗をよくかくのは、体の表面の体温調整のためです。
⑥ 運動不足気味
炎天下での外出を控えたり、あまりに暑い中での運動を避けたり、
汗をかきたくなくてあまり動きたくない夏は、気づかないうちに運動不足になりがちです。
運動不足は、血液中の糖質をエネルギーとして消費する機会を減少させることにもなりますので、
涼しい室内で出来るストレッチなど、工夫して体を動かす機会を作るようにすることも大切です。
こまめな血糖値対策を意識しよう
熱中症や、感染症予防対策に注目が集まる夏の健康維持には、気づかないうちに高くなる傾向にある血糖値対策も肝心です。
ついつい食べやすい物ばかり食べてしまいがちな日々の食生活を見直して、
夏の間に血糖値対策をしておくことで秋冬の健康維持にもつながります。
「糖分を摂り過ぎてしまったな」
と気づくこと、そしてその時にこまめに対策をすることも無理のない血糖値対策につながりますので、夏の体力づくりと併せて心がけてみませんか。
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気になる食後の「脂肪」や「糖」に。機能性関与成分、注目のスーパーフルーツ「ターミナリアベリリカ」をプラスするという選択。