慢性的な体の詰まりの原因の一つには、腸内の蠕動（ぜんどう）運動がスムーズに行われていないという要因が挙げられます。
蠕動運動とは、食べ物などが口から入ってきた時に、腸を収縮させたり弛緩させたりすることで腸をポンプのように動かし、腸内にある食べ物を消化・排出へと移動させる働きのことです。
蠕動運動は胃でも行われていて、胃・腸を移動しながら食べ物は消化されていき、必要な栄養成分は吸収され不要な食べ物のカスは老廃物として便として排出されます。
自分でコントロールできない「蠕動運動」
蠕動運動をコントロールしているのは「自律神経」です。つまり、自分の意思では動かすことができません。自律神経のうち特に副交感神経が優位の状態の時に消化活動が活発になり、「平滑筋」という筋肉が動くことで、1秒間に1ｃｍという速さで食べ物を移動させています。
睡眠不足・ストレス・生活習慣の乱れなどによって自律神経に乱れが出てくると、蠕動運動にも支障をきたします。
その他にも、腸内環境が悪化した状態や食物繊維不足や宿便などの影響によっても正常な蠕動運動が維持しにくくなります。
それによって詰まりが慢性化することで、さらに腸内環境の悪化につながるというマイナスのスパイラルに突入してしまうことも。
できるだけ早く、蠕動運動を正常化することが大切です。
運動で外側から腸に刺激は効果的なの？
自分でコントロールできない蠕動運動を正常に維持するにはどうすればよいのでしょうか。
自律神経を整えるような生活習慣を目指すことが効果的ですが、時間がかかってしまったり、生活習慣そのものを変化させることに難しさがあることも。
そこでプラスしたいのが、腸を外側から刺激する習慣です。
腸マッサージなどの情報を見る機会も増えてきました。
蠕動運動による腸の動きをマッサージによってフォローしようとするものです。
そして、他にもプラスしていきたいのが腹筋を刺激するような運動を取り入れることです。
ウォーキングのような有酸素運動がおススメですが、歩く時間が取れなかったりする場合は、いつものお買い物を少し早歩きにする、仕事の合間にその場で足ふみをするといった小さな習慣からでもかまいません。
腹筋を鍛えることが目的ではないので、刺激を与えるくらいの軽い運動やストレッチでも大丈夫です。
忙しい方には寝る前のストレッチもおススメ。布団に寝転がった状態で10センチほど足を浮かせて10秒キープしたり、
ウエストをひねるように体を動かしたり、それぞれの体調やライフスタイルにあった運動をプラスしてみましょう。
運動によって腸が動かされスムーズな排出のサポートにつながります。
運動で「腸スッキリ」を目指すことのメリットとは？
内側からのケアとはまた違って、運動による外側からのケアにはメリットも色々あります。
運動によって、筋肉量が増えることで、燃焼しやすい体づくりにつながり
冷え改善や代謝アップにつながり腸以外の健康維持にもプラスになります。
また体を適度に動かすことで体が温まりリラックス効果にもなり、自律神経を整えることにも役立ちます。
内側からのケアと外側からのケアを上手に組み合わせて、慢性的な詰まりを解消して、スッキリを目指してみませんか。
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